建設業許可が下りない7つのパターン ── 不許可・差し戻しの予防策

「申請したのに許可が下りなかった」──実務では、申請前の見立ての甘さが原因のほとんどを占めます。熊本で100社超を支援してきた経験から、不許可・受理されない典型パターンと予防策をまとめます。

01典型パターン7つ

図 七つのつまずきを、要件の柱ごとに置き直す七つのつまずきを、要件の柱ごとに置き直す経管・専技① 経管の経験不足② 専技の要件不備③ 常勤性の否認財産的基礎④ 自己資本が  500万円に届かない場所営業所⑦ 営業所の実態不備 (看板・事務スペース)資格欠格・社保⑤ 欠格要件に該当⑥ 社会保険の未加入手数料9万円は、不許可でも返還されない虚偽の申請は、5年間申請できなくなることがある※不許可の手前に、書類不備による補正・差し戻しの往復がある。かかるのは時間のほう。

どの柱でつまずいているかが分かれば、先に手を打つ順番も決まります。人と資格は時間がかかり、金は日程で調整できます。

パターン 内容と予防策
① 経管の経験不足 経営経験が5年に満たない/証明資料が揃わない。→ 資料の棚卸しを先に。足りなければ取得時期を設計し直す
② 専技の要件不備 資格と業種の対応違い、実務経験の証明不足。→ 資格証と工事資料の突合を申請前に
③ 常勤性の否認 経管・専技が他社と兼務、社会保険の加入先が別会社。→ 保険関係の整理が先
④ 財産的基礎の不足 自己資本500万円未満で残高証明も用意できない。→ 増資・借入のタイミングを設計
⑤ 欠格要件該当 役員の前科・過去の処分歴の申告漏れ。虚偽申請は5年間申請不可になり得る最悪パターン。→ 事前に全役員へ確認
⑥ 社会保険未加入 加入義務のある保険(健保・厚生年金・雇用保険)の未加入は許可の要件違反。→ 申請前に加入
⑦ 営業所の実態不備 実態のない住所、看板・事務スペースの欠如。→ 写真調査に耐える体制を

02「受理されない」も時間のロス

不許可の前段階として、書類不備による補正・差し戻しの繰り返しも実務では大きなロスです。手数料9万円は不許可でも返還されないため、申請前の要件診断がすべてと言っても過言ではありません。

03不安があれば、申請前に相談を

グレーな要素(経験証明の薄さ、役員の経歴等)がある場合、申請してから悩むのではなく、申請前に専門家の見立てを入れる方が結果的に早く・安く済みます。

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