電子入札 ── ICカードから利用者登録までの順番
01くまもと県市町村 電子入札システム
熊本県と県内の市町村は、電子入札システムを共同で利用しています。熊本市もこのシステムです。
ここが少しややこしいところで、入札参加資格の申請は発注機関ごとに別々に出す必要がある(第1講)のに、入札そのもののシステムは共通です。一度使えるようになれば、県の工事も市の工事も、同じ画面から入札できます。
熊本市「電子入札運用基準」(令和7年3月5日)、熊本県 監理課建設業班の案内による。
02ICカード
電子入札には、電子認証事業者が発行する電子証明書を格納したICカード(と、カードリーダー)が要ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名義人 | 代表者、または代表者から入札・見積および契約の権限について委任を受けた者 |
| 復代理人 | 認められません。委任を受けた者が、さらに他人に委任することはできません |
| 取得先 | 電子入札コアシステムに対応した電子認証事業者。複数あります |
実務でよくあるのが、代表者が交代したときにICカードがそのままになっているという状態です。名義人が代表者でなくなれば、そのカードは使えません。役員改選のときは、変更届(許可講座 第17講)とあわせてここも確認してください。
03順番を間違えないこと
熊本市の電子入札運用基準は、ICカードの利用者登録を行う前に「熊本市電子入札システム利用届」を市に提出することを必須としています。
つまり順番は、①ICカードの取得 → ②利用届の提出 → ③システム上の利用者登録です。②を飛ばして③をしようとして止まる、というつまずきが実際にあります。
ICカードの取得そのものにも、申込みから発行まで日数がかかります。入札に出たい工事が出てから動き始めると、間に合いません。入札参加資格の申請と並行して進めておくのが安全です。
04紙入札に戻せる場合
電子入札が原則ですが、次のような場合には、承認願を出すことで紙入札が認められます。
| 場合 |
|---|
| システムの障害 |
| ICカードの失効・破損 |
| 企業情報の変更に伴い、ICカードを再取得している準備期間 |
いずれも承認願の提出が前提です。当日困ってから連絡するのではなく、事前に相談することになります。
05入札日の実務
| 気をつけること | 内容 |
|---|---|
| 締切は時刻まで決まっています | 紙のように「その日のうちに」ではありません。秒単位で締まります |
| ICカードの有効期限 | 切れていると、その日は入札できません。期限は事前に確認します |
| パソコンの環境 | ブラウザやJavaの設定が要ることがあります。初回は余裕をもって確かめます |
| くじ | 同価の場合は電子くじで決まります |
初めての入札は、締切の直前ではなく、少し早めに操作を始めてください。操作で詰まったときに、問い合わせる時間が要ります。県は電子入札コールセンターを案内しています。
06確認先
| 内容 | 確認先 |
|---|---|
| システムの利用手続き | くまもと県市町村 電子入札システム ポータルサイト |
| 問い合わせ | くまもと県市町村 電子入札コールセンター(熊本県土木部監理課建設業班の案内) |
| 熊本市の運用 | 熊本市工事契約課「熊本市電子入札運用基準」 |
※対応する電子認証事業者や必要な動作環境は変わることがあります。申込みの前に、ポータルサイトの最新の案内でご確認ください。
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