入札の方式 ── 一般競争・指名競争・随意契約
01三つの方式
熊本県「一般競争入札等事務手続処理要領」、熊本市「一般競争入札実施要領」による。
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| 一般競争入札 | 公告により参加者を募り、資格を満たす者は誰でも参加できます。公告を自分で見つけて、自分から出ます |
| 指名競争入札 | 発注者が指名した者だけが参加します。指名されるかどうかが先にあります |
| 随意契約 | 競争によらず相手を選びます。少額のもの、緊急のもの、性質上競争に適さないものなど、地方自治法施行令が定める場合に限られます |
熊本市の一般競争入札実施要領は、建設工事について「1件当たりの予定価格が400万円を超えるもの」を一般競争入札の対象としています。設計業務等の委託は「1件当たりの予定価格が1,000万円以上」です。
02条件付一般競争入札
実際に多いのが、この形です。一般競争入札ではあるものの、参加できる条件が付いています。等級、営業所の所在地、同種工事の実績、配置できる技術者など。
ですから、公告を見るときは、金額より先に参加条件を見ます。等級が合っていなければ、その時点で対象外です。地域要件で県内本店に限られていることもあります。
03事前審査型と事後審査型
| 型 | 流れ |
|---|---|
| 事前審査型 | 入札の前に参加資格を審査します。資格が確認できてから入札に進みます |
| 事後審査型 | まず入札・開札を行い、落札候補者となった者についてだけ資格を審査します |
熊本県の一般競争入札等事務手続処理要領は、条件付一般競争入札は事後審査型を原則としています。共同企業体の要件があるものや、議会の議決を要するものは事前審査型です。
事後審査型で気をつけたいのは、落札候補者になってから資格の確認が来るという点です。実績を示す書類や技術者の資格を、そのときすぐ出せる状態にしておく必要があります。「取れそうだから探す」では間に合いません。
04指名を待つのか、公告を見にいくのか
入札参加資格を取ると、有資格者名簿に載ります。そこから先の動き方は、二つに分かれます。
| 動き方 | 必要なこと |
|---|---|
| 指名を待つ | 指名の判断材料になるのは、等級、実績、工事成績、地域。日ごろの施工の結果がそのまま効きます |
| 公告を見にいく | 電子入札システムと発注機関のホームページを定期的に見ます。これは習慣の問題です |
初めて公共工事に出る会社にとって現実的なのは、まず条件の合う公告を探して出てみることだと思います。指名は実績の積み上がった会社に来ます。最初の一件は、自分から取りにいくことになります。
05共同企業体(JV)
大きな工事では、共同企業体としての参加が求められることがあります。単独では等級や実績が届かない工事に、組んで出る道です。
ただし、JVの結成には発注者ごとの要件があり、あらかじめ登録が必要な場合があります。また、経審の完成工事高は出資比率に応じて計上されますので、次の等級にも関わってきます。狙う工事がある段階でご相談ください。
06確認先
| 内容 | 確認先 |
|---|---|
| 熊本県の入札方式 | 熊本県「一般競争入札等事務手続処理要領」(熊本県 入札・契約に関する各種規定) |
| 熊本市の一般競争入札 | 熊本市工事契約課「一般競争入札実施要領」 |
| 熊本市の入札の手続 | 熊本市「工事競争入札心得」 |
| 随意契約の根拠 | 地方自治法施行令第167条の2 |
※対象金額や運用は改正されることがあります。入札の前に、発注機関の最新の要領と公告でご確認ください。
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