新事業進出補助金の採択率 ── 三回の結果と、後継制度への移行
中小企業新事業進出補助金は、第3回をもって公募を終了しました。三回の採択率は順に37.2%、35.4%、34.9%です。後継にあたる「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」は令和8年6月29日に第1回公募が始まっています。ここでは三回分の結果と、後継制度で何が変わったのかを整理します。
中小企業新事業進出補助金は、第3回の公募をもって受付を終えました。これから申請を検討する場合は、後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」が対象になります。事務局は、後継制度について前身の二制度とは異なる補助金であると明記しています。前身の採択実績がそのまま当てはまるとは限りません。
01三回の採択率 ── 37.2%、35.4%、34.9%
採択率は事務局が回ごとに公表しています。第1回は応募3,006者に対して採択1,118者、第2回は2,350者に対して832者、第3回は1,212者に対して423者でした。
出典:中小企業基盤整備機構「中小企業新事業進出補助金」採択結果ページ(各回の採択結果概要)。
回を追うごとに応募が減り、採択率も緩やかに下がっています。ただし三回とも三割台後半から半ばに収まっており、おおむね三者に一者という水準は変わっていません。業種別の採択率は、公表資料からは確実に読み取れる形では示されていないため、ここでは扱いません。
02後継制度は、前身とは別の補助金
後継は「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」です。名称のとおり、新事業進出補助金と、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の 二つの系統を引き継ぐ形になっていますが、事務局は両者とは異なる補助金だと説明しています。申請枠は三つに整理されました。
出典:中小企業基盤整備機構「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」公募スケジュールおよび第1回公募要領。
03建設業から見た使いどころ
三つの枠のうち、下限額の違いがそのまま使い分けの分かれ目になります。
- 新事業進出枠は下限750万円。既存事業の設備更新ではなく、新しい分野へ出ることが前提になる規模です。
- 革新的新製品・サービス枠は下限100万円。取組の規模が小さい場合はこちらが検討対象になります。
- 対象経費に建物費が含まれるため、機械の導入だけでなく拠点の整備を含めた計画が組めます。
- 上限額は従業員規模で段階的に変わります。自社がどの区分に入るかを先に確認してから、投資額を置きます。
04締切から逆算する
第1回公募は令和8年6月29日に始まり、応募申請の受付締切が令和8年9月30日、書面審査に用いる書類の提出が令和8年10月30日18時までとされています。採択発表は令和9年1月の予定です。
事業計画は、書き始めてから形になるまでに相応の時間がかかります。金額の大きい枠ほど、投資の根拠と収支の見通しを求められます。日程・金額・要件は公募要領で変わり得るため、着手の前に最新の要領を確認してください。
出典:中小企業基盤整備機構「中小企業新事業進出補助金」(採択結果)、同「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」(公募スケジュール・第1回公募要領)、中小企業庁公表資料。
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