村上事務所

熊本市で庭木を植えるなら必見!知らなきゃ損する「森づくり補助金」の意外な落とし穴と賢い活用法

熊本市で「自宅の庭にシンボルツリーを植えたい」「お店の周りを緑で彩りたい」と考えている方へ。樹木の購入費や植え付け費用の一部を市が助成する「つながりの森づくり補助金」は心強い制度です。ただし、申請のタイミングや計算方法など、見落としやすいポイントがいくつかあります。ここでは、失敗しないための4つの必須ポイントを分かりやすく解説します。

1. 「しまった!」を防ぐ黄金ルール:申請は植える前が絶対条件

  • 申請は、樹木の購入・業者手配・植え付け作業の開始に行う。
  • 市に申請書を提出し、「補助金交付決定通知」を受け取ってから着手する。
  • 植栽後の申請は不可。事後申請は一切受け付けられない。

まずは計画段階で申請準備に着手し、交付決定後に工事日程を確定させるのが安全です。

2. 「ウチは対象外かも…」は早計。意外と広い対象範囲

個人宅や小規模店舗でも要件を満たせば申請可能です。最低条件の目安は次のとおりです。

  • 個人住宅・共同住宅:高さ2m以上の樹木を3本以上植栽
  • 事業所:高さ2m以上の樹木を5本以上植栽
  • 生垣:高さ1m以上の樹木を用い、延長5m以上を植栽

庭に数本、店舗まわりに列植など、身近なスケールでも活用可能です。

3. 補助額のキモは二段判定:固定額と工事費の1/2、低い方が採用

補助額は次の二つを比較し、低い方が採用されます。

  1. 樹高ごとの固定補助額
  2. 見積額の1/2(樹木代・植え付け作業費・支柱等を含む)

樹高別の固定補助額

樹木の高さ固定補助額
4m以上25,000円
3m以上15,000円
2m以上7,500円
1m以上5,000円

計算例

  • 2mの樹木を1本、費用10,000円で植栽 → 10,000円×1/2=5,000円 と 固定7,500円 の比較 → 採用額5,000円
  • 同じく費用20,000円 → 20,000円×1/2=10,000円 と 固定7,500円 の比較 → 採用額7,500円

上限額と「緑化重点地区」の上乗せ

補助金には上限額がありますが、指定された緑化重点地区内の植栽は上限が引き上がります。

  • 個人住宅:通常上限10万円 → 緑化重点地区は15万円
  • 事業所:通常上限20万円 → 緑化重点地区は30万円
  • 生垣:通常上限7万円 → 緑化重点地区は10万円

対象区域かどうかは事前に市へ確認しましょう。

4. 植えて終わりではない。市と交わす5年間の約束

  • 植えた樹木を5年間適切に維持管理する(枯損時の補植など)。
  • 地域環境に適した健全苗、在来種中心で選定する。
  • 竹は対象外。
  • 市税の滞納がないこと。
  • 国・他自治体の同種補助との重複受給は不可。

一過性ではなく、持続的な緑の増加を目指す制度です。維持管理の体制や費用も見積段階で見込んでおくと安心です.

賢い活用のステップ

  1. 計画づくり:目的(目隠し・日陰・景観など)と配置、樹種リストを作成。
  2. 見積取得:複数社から見積を取り、内訳と単価を確認。
  3. 事前相談:緑化重点地区の該当、必要書類、スケジュールを市に確認。
  4. 申請提出:交付決定通知の受領まで着工しない。
  5. 施工・報告:施工写真を残し、完了報告に備える。以後5年間の維持管理。

直前チェックリスト

  • 交付決定通知の受領前に発注・施工していないか。
  • 本数・樹高の要件を満たしているか(住宅・事業所・生垣)。
  • 見積の内訳に樹木代・作業費・支柱等が明記されているか。
  • 緑化重点地区かどうか確認したか。
  • 維持管理(5年)の体制と費用を見込んだか。

結論:あなたの次の一歩で、熊本をもっと緑豊かに

つながりの森づくり補助金は、ルールを理解し、事前申請を徹底すれば、個人でも事業者でも活用しやすい制度です。まずは見積を1社から取り、要件に照らして市の窓口へ相談するところから始めましょう。計画的に進めれば、あなたの家や街に、持続する緑を増やせます。

注意:本ページは制度の概要紹介です。募集要項、様式、対象区域、上限額等の最新情報は必ず熊本市の公式情報で確認してください。

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