【2025年度版】中堅・中小成長投資補助金｜建設業DX・設備投資を支援する大型補助制度

中堅・中小成長投資補助金 エグゼクティブサマリー（2025年度版）

概要

「中堅・中小成長投資補助金」（正式名称：中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金）は、
中堅・中小企業が賃上げ可能な生産性向上・省力化投資を行うための大型支援制度です。
建設・製造・物流など地域の中核産業における自動化・デジタル化・工場や倉庫の新設・増築等を幅広く支援します。

制度の目的

• 生産性向上を通じた持続的な賃上げの実現
• 国内投資の加速と地域経済の活性化
• 中堅企業を中心とした産業構造の高度化

直近の採択動向（参考）

直近公募の実績は以下のとおりです（第4次は参考値。最新の公式公表に合わせて更新してください）。

公募回次	申請件数	採択件数	採択率
第1次	約230件	約34件	約14.8%
第2次	約300件	約27件	約9.1%
第3次	229件	116件	約50.7%
第4次（2024年10月発表）	約210件	約102件	約48.6%（参考）

補助の概要（2025年度見通し）

補助上限額	最大50億円
補助率	1/3以下
対象投資規模	10億円以上
主な対象経費	工場・倉庫の新設/増築等の建物費、機械装置・最先端設備、ソフトウェア開発・購入、情報システム構築 など
主な要件	賃上げ計画の提出・実施、国内拠点への投資、事業の継続性・成長性の説明（ROI・回収年数 等）
関連政策枠	人材給付金事業を含む政策パッケージ全体で約3,000億円（目安）

活用メリット

• 建物・設備・ITを一体で計画できるため、大型の成長投資に適合
• 省力化・自動化による生産性向上を賃上げにつなげやすい評価軸
• 地域のサプライチェーン強化や雇用波及効果をアピール可能

申請準備の実務ポイント

1. 投資計画の精緻化：投資目的・機能要件・導入スケジュール・コスト明細（建物/設備/ITの区分）
2. 効果の定量化：労働生産性、1人当たり付加価値額、ROI、回収年数、歩留まり/稼働率の改善
3. 賃上げ計画：いつ・誰を・どの水準で賃上げするかを明確化（根拠と原資の整合性）
4. 体制とガバナンス：プロジェクト責任者、調達/施工/運用の管理フロー、リスク管理
5. 資金計画：自己資金・融資・補助金の資金繰りシミュレーション（入出金タイムライン）
6. 証憑の整備：見積書の整合、仕様書、図面、契約案、試算根拠の添付

公募スケジュール（見込み）

• 次回公募（第5次）は補正予算の成立状況に連動して告知予定
• 公式サイトの「公募要領」「採択結果一覧」公開後に即時対応
• 制度内容（対象・補助率・審査観点）が改定される可能性に留意

注意事項

• ここに記載の一部数値は参考値です。最新の公募要領・採択結果で上書きしてください。
• 補助金は「後払い」が原則で、交付決定前の契約・着工は原則不可。
• 賃上げやKPI未達は返還リスクに直結します。実現性を重視してください。

次のアクション

1. 投資テーマの確定（自動化、ライン更新、新工場、新倉庫、DX 等）
2. 概算見積の収集と仕様書作成（建物/設備/ITを分けて管理）
3. 効果試算と賃上げ計画のドラフト作成
4. 資金計画・キャッシュフローの策定（補助金入出金を反映）
5. 関係者合意形成（経営会議、金融機関、士業との調整）
6. 公募要領公開後に要件差分を反映し申請書を完成

 建設業のDX支援・補助金のご相談はこちら