知らなきゃ損!熊本市の「高齢者住宅バリアフリー化」補助金、3つの意外なポイント
熊本市にご実家のある方なら、「年を重ねた親が、これからも安全で快適に暮らせるように」と願うのは自然なことです。特に、急な階段や昔ながらの寒いお風呂、ちょっとした段差など、心配の種は尽きません。万が一の転倒などを防ぐために、そろそろリフォームを、と考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな時にぜひ知っておきたいのが、熊本市が実施している「高齢者住宅バリアフリー化改修費補助金」です。この制度を上手に活用すれば、費用の一部を市が負担してくれるため、経済的にも安心してご実家の安全性を高めることができます。
ただし、この補助金には少し意外な条件や注意点があります。この記事では、公式情報をもとに、特に押さえておきたい3つの重要ポイントをわかりやすく解説します。
1. 意外な条件:「介護認定を受けていると対象外になる」
最も驚かれるのが、この補助金の対象者条件です。一般的に「高齢者向けの補助金=介護が必要な人向け」と思われがちですが、この制度は逆です。介護保険の要支援・要介護認定を受けていない65歳以上の方が対象となっています。
つまり、「まだ元気だけど将来が心配」「介護が必要になる前に住まいを整えたい」という方を支援する制度です。介護保険による住宅改修補助とは別の仕組みで、予防的な住環境整備を目的としています。
また、所得にも条件があり、一定額以下の世帯が対象となります。たとえば、熊本市の過去の要綱では次のような目安が示されています(年度により変更される場合があります)。
- 65歳以上の単身世帯:年金等を含む総所得が概ね340万円未満
- 65歳以上が2人以上の世帯:総所得が概ね463万円未満
正式な金額や細かい判定基準は年度ごとに見直されるため、最新の要綱を必ず確認しましょう。
2. 最大12万円の補助も!対象工事と計算方法
補助額の上限は、世帯の課税状況によって変わります。最新の資料によると、概ね次のような水準です(令和6年度時点)。
- 非課税世帯:対象工事費の3分の2以内(上限12万円)
- 課税世帯:対象工事費の3分の1以内(上限6万円)
ただし、これはあくまで参考値であり、実際の補助率・上限額は市の年度予算や要綱改定により変わる可能性があります。
対象となる主な工事
- 手すりの取り付け
- 段差の解消(スロープ設置など)
- 滑りにくい床材への変更
- 開き戸を引き戸に変更(車椅子対応など)
- 和式便器を洋式便器に取替え
注意点として、補助対象は「バリアフリー化に直接関係する工事」に限られます。例えば、壁紙の張り替えや照明交換などは対象外となる場合があります。
また、工事を依頼する施工業者は、原則として熊本市内に本社や営業所を持つ業者であることが求められる場合があります。申請時には業者が市内事業者であるか確認しておきましょう。
3. 「契約・着工前の申請」が絶対条件!
この補助金で最も多いトラブルが、申請前に工事を始めてしまうケースです。申請の前に契約や着工をしてしまうと、補助の対象外になります。
「申請したのに認められなかった」という失敗を防ぐためにも、次の流れを必ず守りましょう。
- 工事内容を決める
- 見積もりを取る
- 申請書類を提出(郵送または電子申請)
- 市から交付決定通知を受け取る
- 契約・着工
熊本市の令和6年度実績では、おおむね次のようなスケジュールでした(令和7年度も類似の時期になる見込みですが、変更の可能性があります)。
- 申請受付期間:4月上旬〜翌年1月中旬
- 工事完了報告期限:翌年2月下旬
申請時期は毎年度異なるため、最新の受付開始日や締切日は熊本市の公式サイトで必ずご確認ください。
ボーナス情報:固定資産税の減額も狙える
バリアフリー改修工事を行った場合、一定の要件を満たすと翌年度の固定資産税が3分の1減額される制度もあります。自己負担額が50万円を超える場合などが対象となりますが、これも別途申請が必要です。補助金と合わせて検討することで、経済的負担をさらに軽減できます。
まとめ:未来の安心への、賢い一歩
熊本市の「高齢者住宅バリアフリー化改修費補助金」は、
- ① 介護認定前の元気な高齢者が対象
- ② 最大12万円の補助が受けられる可能性
- ③ 契約・着工前の申請が必須
という、意外と知られていない重要なポイントがあります。
事故が起きてからでは遅く、介護が必要になってからでは対象外になることもあります。元気なうちに住まいの安全を整えておくことが、家族の安心にもつながります。制度の詳細は年度ごとに変更されるため、熊本市の公式サイトや最新の申請要領を確認しながら、早めの準備をおすすめします。